神葬祭(神式のお葬式)で行う儀式の一つで、式中に親族や参列者が行います(仏式で言うところの焼香のようなもの)。
以下一般的な玉串奉奠の作法です。
1.神官が玉串(榊に紙(紙垂(し で))が付いたもの)を渡してくれますので、その向きのまま受け取ります。この時、右手は上から左手は下から添えます。
2.そのまま祭壇中央まで進み、御神前に向かって一拝します(45°)。
3.玉串を立て、祈願(祈る)します。
4.手を持ち替えながら玉串を時計回りに回し根元が祭壇側に来る向きで玉串案(台のこと)に置きます。
5.深く二拝します(90°)
6.二拍手します(葬儀の際は音をたてません※忍び手)
7.深く一拝します(90°)
8.席に戻ります。
拍手の回数はその昔は神社によってまちまちだったのですが、明治時代に神社祭式が制定され二拝二拍手一拝に(二礼二拍手一礼)統一されました。しかし今でも、出雲大社は四拍手であったりと、神社により違う場合があります。ちなみに伊勢神宮の神職は八拍手です。
玉串奉奠の作法(PDF)
【余談】明治時代に神社は国の管理でした。戦後GHQにより分離させられましたが神宮側は「神社庁」を作りました(※国の機関ではありません。一宗教法人です)。そのトップが伊勢神宮ですが、出雲大社は元々違う系統の神社(旧大和王朝系ではない)なので、神社庁には所属していません。他では鎌倉宮・靖国神社・日光東照宮・伏見稲荷大社・明治神宮などが神社庁から脱退しています。(※神社庁の様式に従う必要がないので、作法等にも違いが出てくる。)